上越での釣りで一番思い出に残っているのが,Yおじさんとの出会いです。海釣りど素人の私に,親切にいろいろと教えてくれました。どこに投げたらよいか,どのくらいのスピードで誘ったらよいか,イソメとジャリメの使い分けをどうするのか,餌はどう針に付けるのか,遠くに投げるためにはどうすればよいのか・・・。この他,シロギス釣りに関するいろいろな知識や知恵を教えてもらいました。時には,”あんちゃん,これ持って行きな”と釣った魚を置いていってくれたりもしました。
このYおじさん,実は書道の達人で,習字の先生をしている方です。また,絵も上手で,毎年素敵な年賀状をくれます。時々電話で話をしたりして,上越に行ったら必ず立ち寄りますと約束をしています。
通称”赤灯台”が一番のポイントでした。家から車で10分程度の所にあり,近くに公衆トイレや自動販売機があって,長時間釣りをするには最適の場所でした。ただ,遠くに投げないと釣れないことが多かったので,女性にはきついポイントでした。
それに対し,さらに車で10分くらいの所にある人魚姫公園は,あまり遠くに投げなくても釣れるので,女性も釣りが楽しめました。実際に,妻や友達のNさんの奥さんも,けっこういい型の魚を釣っていました。
奥に見えるのが”赤灯台” です。初めの頃はわけが 分からず右側の川の方 に投げていましたが,地 元のおじさんたちにポイ ントを教えてから,釣れる ようになりました。実際に は先端から左斜め前方 に投げれば一番釣れま す! |
私と一緒に釣っている妻。距離が 出せないので,あまり釣れません。 餌のイソメも苦手のようでした。 天気の良い日は,お弁当を持って 一日中この防波堤で過ごしました。 妻は”置き竿”にして,本を読んだ り昼寝をしたり・・・。通りかかった 人は「何だ,こいつは?」という顔 をしていましたが,そんな時私は 勿論他人のふり・・・。 |
ここは赤灯台の真下です。さすが 日本海!天気の良い日はこんな 夕日がいつも見られました。夕日 に向かって思いっきり投げるのは また格別でした。 |
特別これを釣るといった目的はなく,とにかく釣れればいいという釣りでした。一応”シロギス”がメインターゲットでしたが,なんと言っても釣れる(勝手にかかってくる!)のが”クサフグ”でした。こいつは餌や針を持っていってしまう厄介者で,いつも手を焼いていました。もちろん,こんなフグは食べられません!
あじ・シロギス・メゴチ これは,私が初めて釣った魚たちです。厳密には”クサフグ”が最 初ですがまともに食べられるという意味で初めてというわけです。 このアジは,餌ではなく,”さびき”という疑似餌で釣りました。右 下の黒っぽいのがシロギスで左下の小さいのがメゴチです。 | |
ねずり(黒舌ビラメ)・シロギス 左上の黒い物体は”ねずり”と呼ばれているもので,黒舌ビラメで す。煮物にするとけっこういけます。その周りにいるのが”シロギ ス”です。これはフライ,天ぷら,刺身,なんでもおいしい食べら れます。 | |
ヒラメ・シロギス・メゴチ・イワシ ヒラメは,上越にいた2年間でたった一匹しか釣れませんでした。 イワシは時々かかりますが,その名(鰯)の通りすぐに鱗がはが れてしまいます。釣ったばかりのシロギスの美しさは釣った者に しか分かりません。本当にきれいです!!!メゴチは,背中にと げがあって,調理にちょっとこつがあります。身は少ないですが, 味は結構いいです。 | |
カレイ・シロギス・アイナメ 左ヒラメに右カレイ。このくらいの型のカレイが結構釣れました。 左上のアイナメも,場所によってはよく釣れる魚ですが,けっこ う臭いがあって苦手でした。カレイは唐揚げで,アイナメは煮付 けでおいしくいただきました。 | |
ホウボウ 写真を見てもおわかりのように,初めは怖くて素手で触りませ んでした。この胸びれの斑点模様と色を見れば,誰だって食 べられないと思ってしまいます。しかし,なんとこのホウボウは 高級魚!,鮮魚市場で売られている姿を見たとき,思わず「海 に捨てて失敗した!」と叫んでしまいました。実際に食べてみ ると,身は引き締まって味は淡泊,鍋に入れて食べるととても おいしかったです。 | |
ワタリガニ これも時々釣れます。「あれ,ゴミかな?」といった感じで引き 上げてみると,カニが釣れていることが多かったように思いま す。身を食べると言うより,みそ汁のだしとして活躍しました。 |
釣ってきたシロギスを刺身 にしているところです。上越 では,魚は切り身よりそのま まの形で売られていること が多いので,自分でさばけ るよう,本を買って勉強しま した。 |
これは,シロギスやコチ,アジ をフライにしたものです。刺身 でもフライでも,新鮮なものは おいしい!数十分前には元気 に海で泳いでいたものですか ら,あたりまえですが・・・。魚 は鮮度が一番と痛感しました。 |
料理のバイブルです。見よう見まねで始まった魚さばきも,回数を重ねていくうちに結構上達しました。でも栃木に戻ってきてからは,切り身を買うことが多くなって,だいぶ忘れてしまいました。 |