蘭丸の老年期

 さすがに晩年の蘭丸は元気がなく,犬小屋のとなりでこのように横になっていることが多くなりました。
 それでも実家に尋ねると,「くーん!くーん!」と鳴いて私たちを出迎えてくれました。どんなに年をとっても,家族のことは分かるのだと感心しました。そして同時に,「犬って,本当にすばらしい生き物だ!」と思いました。
 これは小屋の中にいる蘭丸です。年をとったせいかかなり耳が遠くなったようで,近くに行って「らん!」と声をかけないと振り向かないこともしばしば・・・。
 このころになるとオシッコやウンチを小屋の前でしてしまうこともありました。朝夕の散歩に連れていくのが遅くなると,だいたいしてしまいました。若い頃は,絶対に小屋の近くではしなかったのに・・・。さすがに年をとったのだなと感じさせられました。
   さすがに年をとったなあと感じさせられる写真です。夏になってもあまり毛が抜けず,反対に冬になってもあまり毛が生えない・・・。全盛期に比べると体の大きさが半分になったような感じがしました。
 それでも,近くを犬が通ったりすると本能が呼び起こされるのか表情を一変させて「ワン!ワン!」と吠えたてました。散歩をしていても,ぎゅうぎゅう綱を引っ張ることもあり,まだまだ元気だなあと思っていました。